文鮮明先生の講演文


                                             目次
平和メッセージ9

神様の理想家庭と平和理想世界王国V

 尊敬する世界の平和大使と各界の指導者、内外の貴賓の皆様、そして、愛する祝福家庭の皆様!  初めに、「天宙てんちゅう平和連合」の発展と人類平和の具現のために、世界各地で苦労していらっしゃる皆様に、深甚しんじんなる感謝をお捧げする次第です。 皆様も御存じのように、私は、2004年、アメリカと韓国の国会において平和の王として推戴すいたいされ、戴冠式たいかんしきを行ったのち、2005年9月12日には、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設しました。 その勝利的基盤の上に、今年(2006年)6月13日には、実体的天一国てんいちこく創建のための天宙平和の王、真の父母様の「天正宮てんせいぐう」入宮式(天正宮博物館奉献式)と戴冠式を挙行しました。
 皆様、「天宙平和連合」創設直後から始まった私の世界120カ国み言巡回の勝利を受け継いだ韓鶴子ハン ハクチャ総裁は、真の父母様を代表した立場で、この6ヶ月間、全世界を回り、180カ国み言宣布巡回を勝利することによって、歴史的な母子協助の摂理を完成しました。 まことの父母の位置で真の子女たちを直接帯同し、彼らをみ言宣布と祝福行事の主管に同参させることによって、人類の最初の家庭で母格のエバが失ってしまった血統圏とカイン・アベルの統一圏を復帰、還元させたのです。
 皆様、今年の8月20日は、私が一生を通して経験した6度の無実の監獄生活の中で、その最後であるアメリカ・ダンベリーの監獄かんごくで、世界的次元の獄中生活に堂々と勝利して、解放・釈放権を奪取した21周年出監しゅっかん記念日でした。 この意義深い日を慶祝し、また歴史的な世界巡回を勝利して到着するハン総裁を歓迎する意味で、去る8月20日、私は、世界的次元の平和大会を開催しました。世界120カ国の120万平和大使の指導者たちを代表する核心指導者3万人以上が韓国に集まり、平和世界実現のために決意を誓う意味深長な大会でした。
 このような摂理的な勝利圏基盤の上に、私は、今「天宙平和の王」の資格で真の父母の家庭の三代圏と共に、世界の津々浦々を巡り、この後天開闢かいびゃく時代に天が人類に下さった天の秘密のメッセージを伝えています。
 世界の指導者の皆様! 私は、いつの時よりも深刻な心情で今回の世界巡回路程に臨んでいます。88歳にならんとする老齢ろうれいで、いつ、どこで倒れるか分からない巡回の道ですが、私は、命を懸けてこの道を出発いたしました。 今回が私としては、最後の世界巡回路程になるかもしれません。天からいんを押されて顕現けんげんした真の父母として、人類に残してあげる最後の遺言になるかもしれない天の秘密を明らかにするのです。 どうか、心の門を大きく開き、この貴い天のみ言を心に刻み、皆様の生涯の基準となり、氏族と子孫に相続してあげる知恵深い指導者の皆様になってくださることを願います。
 皆様、きょうは、私がこの1年間、世界65億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして、皆様のいるこの時代の重要性を、いま一度想起そうきしていただこうという意味から、「神様の理想家庭と平和理想世界王国」という主題で天のみ言をお伝えしようと思います。


「天宙平和連合」の出現

 皆様、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動のみを展開してきました。 その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争ふんそう範疇はんちゅうを抜け出すことができませんでした。
 不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。 世界平和実現の華やかな夢をいだいて出発した国際連合(以下UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。
 したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。 今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。 カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。 したがって、神様の創造理想世界の実践郷じっせんきょうを成し遂げるべき使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。


神様の創造目的

 尊敬する世界の平和指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。 まことの愛を中心とした理想家庭の完成を通して、喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿でしょうか。 神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと、女性格を代表したモデルとしてのエバでした。 だとすれば、彼らが真の愛の見本となる人格者と主人になる道とは、どのような道だったのでしょうか。 一言で言えば、神様を父として侍って生きていける、父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。 神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。
 このように神様は、モデル平和理想家庭を成し遂げようと、アダムとエバを創造し、人類の最初の先祖として立てられました。 御自身のすべてを完全投入され、真の愛と真の生命と真の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。
 したがって、アダムとエバが神様のみ旨のとおりに個人完成、すなわち人格完成を成し、神様の祝福の中で夫婦関係を結び、神様と完全一体を成していたならば、神様が彼らの中に臨在し得る因縁が決定していたことでしょう。 さらには、彼らの子女にも、神様と直接的に父子の因縁を結べる愛の基準が連結されていたことでしょう。 言い換えれば、完成したアダムとエバの結婚は、神様御自身の結婚になっていたのです。神様であると同時にアダムであり、エバであると同時に神様となり、アダムとエバは神様の体となり、神様は彼らの心の位置に安着され、共に有形、無形、二つの世界で人類の真の父母になっていたことでしょう。


血統の重要性

 ところで、アダムとエバの堕落以来、歴史を通して神様にとって最も胸痛いはんとして残されてきたものが何であるか、御存じでしょうか。 天の血統圏を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。生命とも取り替えることのできない、この血筋を失ってしまいました。 真の生命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。地球星をおおっている65億の人類が、天とは何の関係もない、サタンの実に転落してしまったのです。
 皆様、生命せいめいより貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。 これらのうち、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。 神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。
 したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。 平和理想世界王国は、このように創建されるのです。
 皆様、血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じてください!  父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させ得る唯一の道は、正に父母と子女の間の血統関係しかないという事実を、はっきりと知らなければなりません。
 しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が、愛の怨讐おんしゅうである姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。 天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶せいぜつな世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、 そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔まつえいとなった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。
 このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。堕落によって血統圏、長子権、所有権がサタンの手に落ちてしまったのです。 愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったのです。 このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった神様の、悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。
 皆様、真の父母の使命を完遂すべきレバレント・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられたはんの生涯でした。 第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。
 神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。 誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までもかえりみられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。 幾度も反復される生死の岐路きろで血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。
 かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌ピョンヤンで天のみ旨を伝播でんぱしたとして、自国国家として誕生した李承晩イ スンマン政権下でも、 そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえ獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレント・ムーンの波瀾万丈はらんばんじょうな人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。 かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。
 ですから、血統圏と長子権、そして所有権を再び取り戻すことができる道は、サタンを自然屈服させる道しかありません。サタンを自然屈服させる秘法とは何でしょうか。 怨讐を自分の子女よりももっと愛する真の愛の力によって、初めて可能なのです。


真の愛

 そうであるならば、まことの愛とは、どのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、「ために生きよう」という愛です。 与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。 子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。
 真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。 堕落の末裔まつえいである人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。
 神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受できるようになるのです。 このように、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。


実存する霊界

 皆様、人間には心と体があり、心の上位には霊人体れいじんたいがあり、その霊人体が入っていって暮らす霊界にはもちろん肉身が暮らしている現実世界のどこにでも、神様は実存していらっしゃいます。 そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であってとしても、全体歴史を代表して存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。 私たちが本当に人間のこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。
 それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。 したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。
 人間の構造をよく見てみると、神様は、本来人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。 したがって、人間は、地上界で百年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。
 霊界は、このように厳然と存在します。妄想の世界でもなく、創造の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。 神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的存在です。


霊人体と肉身の関係

 ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は百年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永住します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのではないですか。 したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。 だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。
 皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と、主人の細やかな世話が絶対に必要です。 無情で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、同じ果物ではありません。すべての果物が、すべて市場に出して売れる完成品にはなれないのです。
 木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。  言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。
 地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100%収録した霊人体の姿です。 よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々せきららに現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。
 このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑におちいり、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。 皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。 天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じて下さるよう願います。
 だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのはありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。
 ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤かっとうし、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。 十年ですか、百年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。 外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、皆様の人間たる義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運が共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。


天国と家庭

 皆様、天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは、神様のまことの愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。 人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。
 したがって、その世界には、反目や蔑視べっしがあり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。 お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。
 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつも、どこでも、生命が躍動する世界です。すべての構成員が、真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。 全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。
 皆様、今から皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛していける人生を生きなければなりません。 徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全に統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成し、真なる父母、真なる夫婦、真なる子女、このように少なくとも三代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。


三代が共に暮らす家庭

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。 その家庭には神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に調和して暮らす三代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根っことして侍り、暮らさなければなりません。
 皆様、共に暮らす生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族が、正にモデル的理想家庭なのです。 真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天の国の根が張っているということです。 地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
 皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。 それが、正に神様に侍って暮らす生活です。このような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める順理の世界となるでしょう。
 皆様も一度考えてみてください。誰が皆様のしを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。
 家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難がたい過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。 天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない「正午定着」の世界です。


交叉・交体祝福結婚

 尊敬する貴賓の皆様、人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の血統の根にぎ木されなければなりません。 これ以上、野生のオリーブの木として人生を終えるぐよを犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、千年を生きても、野生のオリーブの種しか生産できないという悪循環が続くからです。それでは、どこから私たちは、野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしょうか。
 天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜おんしです。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。 そして、祝福は、重生じゅうせい、復活、永生の三段階の祝福を経るようになっています。
 真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉・交体祝福結婚です。 人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。 神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。 これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。
 交叉・交体祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の使命です。 そして、皆様の家門と氏族が、みな共に祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。
 皆様、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。
 したがって人類は皆、レバレント・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉・交体祝福結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。
 血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉・交体祝福結婚です。すべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する大役事です。 神様が、この現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。


真の父母様の平和運動

 私は、生涯、神様の真の愛を実践する「ために生きる人生」の道理を教えてきました。これは、個人だけでなく、家庭と社会、国家、このようにすべての次元で適用されるべき基本原理です。
 世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い場をお借りして、もう一度、人類の平和天国創建のために、そして、神様の祖国と本郷の設定のために、実に摂理的で革命的な新プロジェクトを宣布しようと思います。
 歴史的に、サタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には、北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。 そうして、アフリカの喜望峰きぼうほうからチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ‐トンネル」を完成し、世界を解放・釈放させてくれる一日生活圏にしようというのです。
 これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を一日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。
 アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。


平和理想世界王国の到来

 尊敬する平和大使、そして、各界の指導者の皆様! 皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。 歴史上、誕生してはった数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」も出帆を宣布いたします。 四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが裕福に暮らすような、不条理で腐敗した世界が幅を利かせる、そのような時代は過ぎ去っていくのです。
 私たち全員の究極的な目標である、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てるのです。「神の国」とは、どのような国でしょうか。 三代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真なる理想家庭の姿と同じ平和理想王国を意味するのです。すなわち、人類が今までユートピアとして願ってきた神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。
 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。 したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。
 世界の火薬庫と言われる中東でも、レバレント・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム(イスラム教)が、新しい次元の平和的対話を行っています。
 東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレント・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業も、今、レバレント・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。
 しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私の天との約束は、必ず成し遂げなければなりません。 この地球ぼしに毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。


私たちの使命

 皆様、天地開闢かいびゃくの後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。 しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手にかかっています。
 アベルUNの位相を定立していく「天宙平和連合」の旗のもと、二つの平和組織の二重的使命を果たす天の密使となってください。 天が下さった祝福家庭とこの恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。
 皆様、後天時代は、真の父母様から受ける祝福結婚を通して、アダムが堕落によって失ってしまった真なる血統を取り戻さなければならない時代だと言いました。 個人、家庭、氏族、民族、国家、このように五段階を経て祝福摂理を完成すべき時代だというのです。
 世界的次元で三代圏の理想家庭を探し立て、後天時代の祝福家庭たる使命を完遂しましょう。 イエス様がこの地に来られ、死ぬ前に成し遂げようとされた願いも、正にこの三代圏の理想家庭を探し立てることだったのです。
 したがって、氏族的メシヤと国家メシヤは、真の父母様を中心として一つになり、カイン圏を代表する政治圏とアベル圏を代表する宗教圏の歴史的な流血闘争を、この地において永遠に終息させなければなりません。 このような摂理的なみ旨を抱き、私は既に、歴史的に宗教圏と政治圏の対決の場となっているスイスのジュネーブに、第二の宗教圏「天正宮てんせいぐう」を建立することを宣布しました。
 世界人口の74%を占めている「蒙古斑同族連合」も、その役目を果たし、国家単位の祝福を通して世界を復帰し、人類の最初の家庭から始まったカイン・アベルの闘争を終息させるべき、摂理的な時になったことを肝に銘じてください。
 皆様、母を中心としてカイン・アベル、二人の息子が一つになり、本然の位置で天宙平和の王であられる真の父母の前に復帰された本然の理想家庭を奉献すべき摂理的召命の時が来ました。 人類始祖の堕落によってサタンに差し出してしまった兄弟圏と所有権までも、真なる理想家庭復帰を通して再び天の前に還元させるべき天命が皆様と共にある時が、正にこの時代だということを肝に銘じ、また肝に銘じてくださるように願います。
 皆様は今、摂理的四次アダム心情圏の時代である解放・釈放時代、すなわち後天開闢かいびゃくの時代に入っています。 蕩減とうげん復帰により、まだらに染まった旧約、新約、成約時代までの先天時代を勝利した、影のない「正午定着」時代であり、アダムの堕落以前の本然の理想世界を創建していく時代です。平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国の時代を意味するのです。
 皆様、億兆蒼生そうせいの平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真なる王子、王女となってください。 救世主、メシヤ、再臨主が必要のない永遠の解放と釈放の世界で天宙平和の王であられる真の父母様に侍り、真なる孝子、忠臣、聖人、聖子せいしの家庭の道理を果たし、太平聖代の平和理想世界王国を創建しましょう。 そして、真の父母様が勝利された三代圏蕩減復帰の完成を相続し、堕落圏以前の本然の世界を完成しましょう!
 天宙的理想圏である解放・釈放圏を安着させるモデル理想家庭と、本然の絶対、唯一、不変、永遠の太平聖代せいだいの享受する善なる王国を建て、億万歳おんまんせの称賛を受ける天宙平和の祖国となりますように!
 神様の祝福が皆様の家庭と国家と世界に永遠に共にあることを願います。ありがとうございました。



目  次

   ・「天宙平和連合」の出現

   ・神様の創造目的

   ・血統の重要性

   ・真の愛

   ・実存する霊界

   ・霊人体と肉身の関係

   ・天国と家庭

   ・三代が共に暮らす家庭

   ・交叉・交体祝福結婚

   ・真の父母様の平和運動

   ・平和理想世界王国の到来

   ・私たちの使命