文鮮明先生の講演文


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平和メッセージ2

神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国

 天宙理想郷に向かって世界平和具現を成し遂げようと、地球ぼしの各地からいらっしゃった尊敬する平和大使、指導者、そして祝福家庭の皆様!
 御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(以下UN)へ、そして天一国を全世界の国々が力を合わせ、「平和理想世界王国」へと創建していくための「天宙平和統一家庭堂」を、 世界的次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に御出席されるため、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
 今年(2006年)は、私が生まれてから87年目となる年です。後天時代を大きく開いていく「天宙平和連合」の創設者として、私はきょうこの貴い席を借りて、「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」というテーマで、私が生涯をかけて教えてきた天の下さった真理の一端をお伝えしようと思います。
 皆様、振り返ってみれば、実に夢のような私の生涯です。多感な夢に胸膨らませていた16歳(数え)の年に天からの召命を受け、世俗の夢をすべてあきらめて、天命に従って出発した私の人生でした。 決して平坦な道ではありませんでした。ひたすら、前だけを見つめながら歩いてきた80有余年の人生でした。私のためにあらゆる犠牲に耐え、言葉では言い尽くせない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟が、切なる思いですがりつく、その手さえも振り払わなければ歩むことのできなかった宿命的な生涯でした。
 この地上には65億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できないような険しい道のりでした。これまで6度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の鍵を放さずに生きてきた人生でした。


神様の恨

 このすべてのことは、数千、数万年を待ちながら訪ねてこられた神様の、はんで固められた、悲壮で、痛ましい心情を、あまりによく知り尽くした私だったからです。 あらゆる存在の根源であられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人生には何の価値もないという事実を知るようになったからです。
 では、神様の恨は、いつ、どこで、どのように生じるようになったのでしょうか。いったい誰が、万能の絶対者であられる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょうか。
 神様は、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを100%投入され、愛と生命せいめい、そして、御自身の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。 父子関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させ得る唯一の道が、正に父母と子女の血統関係しかないからです。
 しかし、生命より貴く重要な子の父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。 永遠のひとり子として立てた御自身の分身が、怨讐サタンと血縁関係を結ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、歴史的な恨が血のかたまりのように固まったのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解くことができない、無念極まりない悲しい恨として残ってしまいました。
 アダムとエバを中として、御自身の血統を永遠に伝授するまことの家庭を立てようとされた神様の創造理想は、このように第一代で挫折ざせつしてしまいました。 したがって、神様の恨を解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない、真の家庭を探し立てることです。 ここに、私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない理由があるのです。「天宙平和連合」創設の根本趣旨と目的も、ここにあるのです。  


アダムとエバを創造された神様の目的

 旧約聖書の創世記第一章27節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」というみ言があります。 この節を帰納的に推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方である、という結論が出ます。このような神様が、独りでいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被造ひぞう世界でした。 すなわち、宇宙の万象は、形状的な対象の位置に、そしてその中心には、実体的な対象として人間を創造されたのです。
 このように、神様の実体対象として、自存されながらも無形であられる神様が、実体世界に相対するためには体が必要でした。 男性の体だけではなく女性の体だけでもない、アダムとエバ、二人の体をまとって、実体世界と自由自在に往来し、作用するためだったのです。 体をまとっていない無形の神様としてだけでは、有形実体世界に相対するのに限界があるためです。
 したがって、アダムとエバが、心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した上で、結婚して子女を生んで家庭を築いたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母になり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったことでしょう。 そうなれば、アダムとエバは、神様に内外両面で100%立体的に似た立場に立つようになったのです。このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になったならば、彼らの姿を通して、人類は、日常生活の中で神様の実体を実感して生きるようになっていたでしょう。
 第二には、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体を成した愛の実体になれば、そこに神様が臨在りんざいして人類の真の父母になろうとされたのです。 神様の形状的な実体の父母の立場に立つアダムとエバは、実体の子女を繁殖することにより、理想家庭、理想世界を成し遂げたことでしょう。 そのようになれば、人間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は霊界と地上界を連結する目的をもって人間を創造された、という結論を下すことができます。
 神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としておられ、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に行けば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体を使って真の父母の姿で顕現けんげんされるようになるのです。しかし、アダムとエバの堕落により、神様のこの夢は挫折してしまったのです。
 神様が必要なのは、お金でも、知識でも、権力でもありません。神様は絶対者であられ、全知全能であられる方なので、そのようなものは必要ない方です。 いくら現代科学が目覚ましい発展を重ねても、それはすべて神様の創造圏内で新しい諸事実を発見していく過程にすぎません。膨大ぼうだいな宇宙は、人間の思考と科学が及ばない秩序の中で、法度はっどに従って運行しています。このように、神様は絶対的科学者でもあられるのです。


神様の創造理想

 だとすれば、人間創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に四位よんい基台を成すことです。 ここでいう四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛の圏内から離れようにも離れられない、完全一体の境地を意味します。 神様と一体を成すことはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦を成し、理想的な子女を繁殖することによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的基台をいうのです。 このように家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。
 一般的に家庭とは、結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって成された一つの束のようなものですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないということです。 ここで、夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。したがって、夫婦は二人ですが、彼らが横的に一つになるとき、天と地が統一された立場に立つようになります。神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるのです。
 皆様、神様が被造世界を創造されたのは、究極的には喜びを享受きょうじゅしようとされたところにあります。しかし、絶対者であられる神様も、独りでは喜びを感じることはできないので、愛を授け受けできる対象が必要だったのです。 喜びは学ぶものではなく、相対を通して感じるものだからです。
 言い換えると、神様は、人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいとした愛の世界をつくるのを見て、喜びを感じるためにこの世界を創造されたのです。 そのような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の因縁を結び、真の愛の家庭と氏族、民族、国家、そして世界をつくるのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創造されたのが神様であるというのです。
 このように、神様の愛の理想を完成するには、人間が絶対に必要不可欠なのです。そのような次元で、絶対価値とは、絶対相対から創出されるものだということも理解できるでしょう。
 神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するようになっていたのが人間創造です。もし、この軸が完全に連結されていたならば、すなわち、人間と神様の間に真の愛で一体となった関係さえ結ばれていたならば、宇宙のいかなる力も引き離せない、絶対不可分の関係ができていたのです。 神様の本然の愛に結ばれ、その愛を味わった人が、どうして再び分かれることができるでしょうか。
 蜜蜂は、春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。 しっぽが抜けて体から離れても、蜜から口を離さない蜜蜂を見ることができるでしょう。皆様はいかがですか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げても、また戻ってきて、その真の愛にしがみつこうとするのです。 このように、神様と連結させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいということです。  


家庭の価値

 皆様、私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。 父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。 そこに、解放された自らとして堂々と帰り、胸いっぱいに自然を抱き、家族や親戚を愛しながら、歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁きょうしゅうの思いであり、希望でしょう。 故郷を追われ、ふるさととの心情の絆をうしなってしまい、家族に会いたいと思っても行くことのできなかった、永遠の孤独の敗亡者はいぼうしゃとして、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔まつえいである人類だったというのです。
 しかし、人類は今、後天開闢かいびゃく時代を迎え、このような足かせの沼から解放され、夢にも忘れることのできなかった故郷を訪れ、家族に出会える道が開かれました。 人類にとって、これほど大きな祝福の日が、またとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したのです。  


三代が調和して暮らす家庭

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。 その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に和して暮らす三世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根っことして侍り、暮らさなければなりません。
 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。 真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているということです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。 永遠に継続する神様の王権の根も、ここの定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族メシヤの責任であり、平和大使であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
 神様も、どこかへ外出しても、懐かしく思い、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。 それが、正に神様にはべって暮らす生活です。そのような家庭では、神様が縦的に良心の主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。 そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟姉妹の愛という四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭であってこそ、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国になるのです。


結婚の目的

 皆様、人間はなぜ結婚しなければならないのでしょうか。主人の位置を求めるためです。男性も女性も、独りでは人間の半分でしかありません。神様の創造がそうなっているのです。 それで、神様は、愛の器官である生殖器の主人を互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。 互いに、「ために生きる愛」を中心としてこそ、相手の主人の位置に立てるのです。このような主人の位置を確保するために、人間は結婚するのです。
 それでは、主人の位置を求めて何をしようというのでしょうか、その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。 天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられるのです。これが正に、真の三大主体思想です。 このようなすべての教えと真理が、真のモデル的家庭の生活を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば社会と国家、そして世界と天宙までも、モデル的理想家庭による平和王国に変えることができるのです。
 尊敬する指導者の皆様、皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。 歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが幅を利かせて生きるような、不条理で腐敗した時代は過ぎ去っていくのです。
 天のいんを受け、人類の真の父母として、また万人の平和の王として顕現したレバレント・ムーンは、天との約束を必ずや果たすことでしょう。
 この地球ぼしに、必ずや「平和理想世界王国時代」を花咲かせることでしょう。 したがって、真の父母であられる平和の王をお迎えし、この地球に永遠に「平和理想世界王国」を創建する主役たちが、正にきょうこの席にお集りになった皆様であるという点を、肝に銘じて下さるようにお願いします。
 アベルUNの旗を掲げて、全世界の不条理と悪を神様の真の愛で掃き出しましょう。誇らしい「天宙平和連合」の「平和王国警察」と「平和王国軍」になり、世界中の祝福家庭を守り、祝福の地、この地球星を守る守備隊の役割を完遂いたしましょう。
 きょうこのように、この場に参席してくださった各界指導者の皆様に、天の恩寵と祝福が満ちあふれんことをお祈りいたします。
 それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と平和王国を創建するにおいて、真の父母と共に最善を尽くす皆様になられることを願います。
 億兆蒼生の平和の王であられる神様を真の父母としてお迎えして暮らす、真の王子、王女になってください。 真の孝子、忠臣、聖人、聖子せいしの家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれることを願います。ありがとうございました。



目  次

   ・神様の恨

   ・アダムとエバを創造された神様の目的

   ・神様の創造理想

   ・家庭の価値

   ・三代が調和して暮らす家庭

   ・結婚の目的