半田屋

概要

 大衆食堂半田屋を運営する企業である。宮城県仙台市を中心に全国に直営7店、FC40店を展開している。「はんだや」時代には安さにおいて他の追随を許さず、ほとんどの店が24時間営業であったため、学生の比較的多い仙台市では「夜の学食」との異名を持つほど親しまれる。

 70年代後半にはテレビの東北放送などで「うまい やすい めしのはんだや 味噌ラーメンも あ・る・よ!」や、80年代後半〜90年代初頭までは男性が一心不乱にどんぶりめしを食らうというテレビコマーシャルを流していた。 ラジオ等でながれていた「♪めっし〜のはんだや」というフレーズを覚えている人も多い。

「めしのはんだや」の発祥

 戦後間もない頃、庶民がお腹いっぱい食事をすることは夢であった。 仙台駅前名掛丁の横丁(ジャンジャン横丁)に誕生した「めしのはんだや」は創業者に近い古川の協力者から仕入れた食材を使い「はんだやのメシはササニシキ100%」「安くて美味い物を心豊かにお腹いっぱい」食べることが出来る店としてカフェテリア形式で展開し、多くの仙台市民の胃袋と心を満たした。 この1号店は仙台駅前店として長く営業を続け、終戦後の闇市飲食店的雰囲気を伝えており「聖地」と呼ばれていたが、再開発の影響により2008年7月26日に閉店した。

「めしのはんだや」と「大衆食堂半田屋」

 1980年代までは、店舗名が 「めしのはんだや」 ブランドのみで、伝票方式のみの精算方法をとっており、仙台市周辺のみの店舗展開であった。 店内は白一色で、長テーブルと丸椅子が並び、まさに定食屋の雰囲気が漂っていた。 この頃の客層は、一人暮らしする男子学生や男性肉体労働者や男性単身赴任者が中心であり、一定の支持を受けていた。 その学生食堂より安い値段とボリュームあるメニューの内容と量も多く地元米使用で味も良いご飯から、愛着の表現である「えさのはんだや」「配給所」の異名でも仙台市民に愛されていた。 一方、郊外店は「ドライブイン食堂」のような雰囲気を醸し出しており、職業ドライバーの利用が多かったが、全体としては勃興してきたファミリーレストランにおされていた。

 1990年代になり、座席数の多い郊外店の「めしのはんだや」では、カフェテリア方式の導入が始まった。店舗によっては、ファミリーレストランを意識したソファー型ボックス席を設置する等の改革が図られた。 これにより、家族連れや女性などの新たな客層を開拓したが、店内はやはり白一色で、定食屋の雰囲気は残ったままであった。 この頃、北海道札幌市など宮城県以外の地域へも「めしのはんだや」ブランドで出店を始め、一部ではフランチャイズ展開も開始した。

 2000年頃からは、内外装にレンガや木をふんだんに使ったおしゃれな雰囲気の「大衆食堂半田屋」ブランドで中田店を皮切りに改装の出店を開始。 インテリアには、籐椅子やソファー型ボックス席を多用し、おしゃれなファミリーレストランの雰囲気を出し、イメージチェンジが図られた。

 「めしのはんだや」ブランドでは "安い飯を大量に" をモットーとしていたが、「大衆食堂半田屋」ブランドでは、ソフトクリームやフルーツなどのデザートの拡充、ドリンクメニューの追加、大皿から自分の好きな分だけ取れるおかずの導入、一貫から選べる寿司の導入など、女性向けの "少量で多種類の食事"に舵を切った。 この戦略が当たり、「大衆食堂半田屋」は、デフレの波にも乗って、"安くておしゃれな定食屋さん"として若い女性にも人気の店となり、場所によってはマクドナルドやびっくりドンキー、大戸屋などと同じ土俵で戦っている。 学生層やサラリーマン層にもより入りやすい店舗となり好評である。安くお腹いっぱい食べられる定食屋の良さは失われておらず、従来の男性客層にも評判は悪くない。

幻の「めし(大)」

 はんだやを語る上で欠かせないのが、めしの存在である。米の名産地である宮城県に立地するチェーンである以上、顧客の米の食味に対する要求水準は高い。 はんだやはあくまで宮城県産米の使用を堅持することにより、米にうるさい仙台市民・宮城県民の満足を勝ち得てきた。 はんだやは、創業した戦後まもない頃から、ご飯の盛りが多いことを店の特徴としてきた。 戦後60年も経ち、グルメブームを経験した現在において、その盛り具合は異質でさえある。

  •  
  • ・めし (ミニ) :
    ・めし (小)  :
    ・めし (中)  :
    ・めし (大)  :
  • 180g(御飯茶碗)
    320g(どんぶり)
    480g(どんぶり大盛り)
    800g(以下参照)

 実際には「めし(大)」は提供されており、例をあげれば、石川県の「野々市店」では「めし(大)」(800g)を「270円」で販売している。 「めし(大)」は、「めし(中)」の上に「めし(小)」のどんぶりをひっくり返してごはんを盛り、しゃもじで、ごはんがこぼれないように整えてから提供される。 かなりのてんこ盛りである。グラムも表示されている。 また、半田屋では地方の実情に合わせ、ごはんの炊き方を替えており、石川県では「やわらかめ」にしている。

 ところで、メニューにある 「めし (大)」 には、価格が表示されていないどころか、「とても食べられません。(中)で充分です」 と書いてある。 伝票方式の場合には「とても食えない。(中)でたくさんです。」と伝票にも印字されている。

会社情報

  •  
  • 資本金
    売上高
    従業員数

  • 53,868千円
    80億28百万円 平成19年度グループ全体(FC含む)
    正社員45名、パート380名(グループ全体)

店舗数

  •  
  • ・北海道 - 2
    ・青  森 - 3
    ・秋  田 - 2
    ・岩  手 - 7
    ・宮  城 - 13
    ・福  島 - 3
  • ・栃  木 - 1
    ・茨  城 - 1
    ・埼  玉 - 3
    ・石  川 - 1
    ・愛  知 - 2
  • ・岐  阜 - 1
    ・京  都 - 1
    ・広  島 - 3
    ・香  川 - 2
    ・鹿児島 - 1


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